「Hungry Territory / さわたしゆん」の一部感想(続くかも?)

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COMIC快楽天2024年9月号はかなり豊作でした。


このブログ、何回も言いますが闇鍋ブログなのでデバイスレビューから車、エロ漫画、アニメ感想まで手広くやっていきます。文句あるなら読むな。

以下NSFWな話題なので”続きを読む”で皆様が大好きな”ゾーニング”させていただきます。レンタルビデオショップのR18暖簾みたいなもんやね。

「Hungry Terriroty」はこちらから読めます→Komiflo


どうでも良い話はおいておいて、今回は表題の通りさわたしゆん先生の「Hungry Territory」について感想でも出そうかな、と思う。

というのも、Komiflo含む媒体でリリースされてから一週間はネタバレを含む感想を表へ出さないという縛りが自分の中であるため、身内以外への感想の公表は基本的に時間を置いて行っている。
音楽とかは結構すぐに感想を出したりするのだけど、そっちは感覚的な感想しかできないからである。音楽的に良いとかどうとかは全くわからんし、ギターのピロピロがうまいとか曲が良いぐらいの感想しか出ないからまあええかな、と。

そんなこんなで、気分が乗ったり言語化できたりしないと感想を出さなかったりをするため、以降もエロ漫画についての感想はちょいちょいしかしません。出るときは若干めんどくさいと思ってください。あとめっちゃ遅れる。

前回の感想はこちら→「シロツメクサに憧れて」が好き。


「Hugry Territory」はざっくり言ってしまうと酔った勢いで浮気えっちする漫画だ。

……が、よく読んでみるとそうではないことが分かる。
酔った勢いでの浮気えっちシチュエーションというと、例えばヒロインが酔って相手が分からないまま受け入れて、酔いが冷めてきて気づくけど快楽に流される(気づいていて流される・抵抗はするけど弱い等)みたいなやつが主流だと思う。(偏見)
色々ストーリーラインに派生はあれど、酒というアイテムが理性を崩し、もっと本能的な、性欲(もっと言い換えてしまうと獣欲)に引っ張られるという主軸自体は変わらないように思う。

しかし、本作は酔った勢いのえっちというフォーマット・体裁を持ちつつも実態は異なるのが特徴であり、それがこの作品の良さの一つである。

この作品のスタートは友人との宅飲みに彼女を連れてきた、という状態から、友人が抜けて彼女と二人きりになるところだ。
一般的な宅飲みスタートであると、大体は彼女と何らかの面識がある事が多いが、この作品では「話には聞いていたけど」という”はじめまして”の関係であることが分かる。

そんな初対面のヒロインに対し、初手から酔わせて食おうとする主人公。しかし、その魂胆が分かっていながらヒロインは一緒に飲み続けることを選択している。
誰でも良かった、というのはあるだろうが、はっきりと言って気まずい状況をそのまま継続しようとするのはなぜか、という疑問が残る。

そして、飲み続け、彼氏への愚痴を誘導されつつ避けるヒロイン。”ザル”な彼女だが、今日に限って酔ってしまい……「今日はなんか、酔っちゃったかも」
――そう言って、主人公からのキスを受け止めるのだ。

しかし、その1ページ前のコマ。お酒を飲みつつ主人公からの浮気の誘いを交わそうとする場面。彼女の”魔性”のようなものは既に姿を表していた。

『俺は……人も替えが聞くと思うんすよ』『(……だったら)とりあえず……で埋めちゃえばいいのに』
「……で、でも そういうのって」「良くな……っ(んっ)……バレたら大変なことになりませんか?」
『ばれなきゃいいんですよ(そんなの)』
「……わぁ」「そうか……」「そういう考え方……ですか」

この会話(『』は主人公、「」はヒロイン)は一見普通に酔いに任せて無理やり口説いているように見えるが、実際は少し違う。
良くない、と言いかけたヒロインは口をつぐみ、バレたら大変だ、と言い換える。
良くない、と言い切ってしまうと自分から良くないことをする、というのを認めてしまう。それを自分から認めたくないがために言い換えているように見える。
要は、この時点で浮気えっちしたい、という気持ちが見え隠れしているのだ。
その上でバレなきゃいい、という主人公の発言に乗りつつ、誘われたから浮気えっちするんだ、という体裁を作り上げる。ここにヒロインの”魔性”を感じる。

要は、最初からこうなることを望んでいた。酔った勢いで断りきれず流されてえっちしてしまった、というストーリーでえっちすること、それを望んでいたのではないか、と。


……もっと語りたい気持ちは山々だが、これについては全部解説してしまうと面白さが半減してしまう気がするので、自分なりの解釈を見つけて読んでほしいと思う。

もし一度読んだことがあるよ、という人はもう一度じっくりと見返してみてほしい。

もしこのブログでこの作品が面白いかもしれない、と思った方はぜひ以下のリンクから読んでほしい。私は何ら利益を得ておらず、なんならこのブログを運営するための鯖代すら自腹です。マジで。

気が乗ったら全編解説という名の思想の押し付けをするかもしれません。

最後に、Hungry Territoryはこちらから読めます→Komiflo


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