レビューとか言うてるけどめちゃくちゃ適当な感想です。
はじめに
皆さん、磁気スイッチ搭載キーボードはお持ちでしょうか? ――まあ、これを読んでいる人は大方持っているでしょう。
今やキーボードを使用するFPSゲーマーの必需品となりつつある磁気スイッチ搭載キーボード。
そんなキーボードのスイッチに拘ったことはありますか?
特にWootingやDrunkdeerなんかを買ってラピッドトリガーに感動していた初期製品の使用者の方。
今や大量の後発品が出てきて、8000Hz対応だの0.01mmラピッドトリガーだのが跳梁跋扈する世の中になっていることをご存知でしょうか? そして、一般化や高性能化に従って磁気キースイッチが大量にリリースされていることは?
……まあ知らなくていいんですよ、そんなことは。
ただ一つ知っておいてほしいのは、「キースイッチで打鍵感は変わる」ということです。この記事を読んで、それだけは忘れずに帰ってください。
前置き
今回紹介するのはGateron Magnetic Jade Gamingというスイッチです。
以前KS-20uというスイッチをレビューしたことがありますが、それと同系統のGateron製KS-20互換スイッチですね。
KS-20uが出た当時は麻雀スイッチだのなんだのといって、前身のGateron Magnetic Jadeスイッチ(KS-20T)が出てきたぐらいの頃でしたが、なんかようわからん間に後発品のJade Gamingスイッチが登場しました。


箱で届いた。写真を撮るのが絶望的に下手。
Jadeスイッチは既存KS-20系スイッチと明確に違う点が一つあり、それは底が完全に塞がっていることでした。
底が塞がっていることで、打鍵音のパチパチ感が減り、澄んだ音になった所がユーザの好感を博したことは記憶に新しいです。それももう今や昔か……
Jade Gamingはそんな既存Jadeスイッチと比較して軸ブレが少ないことが売りの一つとなっており、所謂BOXタイプのスイッチとなっています。
我々の世代だとKailhのメカニカルスイッチとかがパッと出てきますが、今日日ゲーム用にメカニカルスイッチなんぞ流行らないので紹介は割愛します。
購入先
現在、国内で輸入しているのはおそらくKIBUのみかと思うので購入リンクを下に貼っておきます。
私は逆張りなのでいつも通りmechkeysから買いましたが、どこから購入しても良いと思います。
KIBU(10,35,70pcs) / PCワンズ(70pcs) / mechkeys(61pcs)
もちろん、当ブログは副業収入禁止ITインフラ派遣底辺エンジニアによって自費にて運営されておりますので、上記リンクは全てアフィリエイトリンクではございません。躊躇なく踏んでください。
紹介
Jade Gamingは既存Jadeに比べ、以下の点が優れていると(公式は)紹介されています。
- BOXステム(ステムが四角い箱形状)となっており、キーを押し込んだ際のステムの軸ブレを軽減している。
- 搭載されている磁石が強くなった。(センサーによってはより正確な磁力測定が可能となる)
- ライティングが映えやすいよう、トップが完全な透明になったりと改善されている。
まあ、要は全体的に正確な入力ができるようになったスイッチかつ、ゲーマー要素としてライティングにも拘ったよ、というモデルですね。
色々拘っているとはいえ、今はKS-20互換スイッチがGateron以外からも多数リリースされており、それらのスイッチに対して高額な点は少し気になります。
……とはいえ、使ってみないと評価はできないので実際に使ってみました。このレビューを書いている時点では約1ヶ月使用している状態です。
レビュー(感想)
ここからはレビューパート。色々語ってきたものの、一旦使ってみて分かった所から紹介。
まずざっくりとした感想としては以下
- 押下の感触はとても良く、今まで触った磁気スイッチではトップの感覚。
- 軸のブレが本当に少ないので感動する。
- 音はちょっとうるさく感じるが、メカニカルを使っていた人間からすると誤差。
- はっきり言って高価だと思う。

組み込んだ。色がなんとも言えない……
打鍵感はとてもよい。
しっかりとしたストローク感と重すぎないスプリング、ブレのほぼ無いステムの感触。どれをとっても完成度が高く、箱出しで使えて満足感が高い。
いつもはルブ等を行ってから使用しているが、今回は面倒だったので本業が忙しかったので特に何もせずWootingへと組み込んだ。手抜きで組んだものの、冗談抜きでルブしたLekkerスイッチの100倍ぐらい打鍵感が良い。
とにかく真っ直ぐにスイッチを押している感覚が強いのに、擦れる感触がまったくないことにはとても驚いた。
打鍵音についてはイヤホンをしていると気にならない。
軸ブレから生じる不快なカチャカチャ音が減っていたり、スプリングの擦れるシャリシャリ音などもなく、若干高めのカタカタとした音を鳴らす。音自体に不快感はなく心地よく感じる。ここらへんはJadeの麻雀らしさを引き継いでいるのだろう。
ただ、音量自体はそこそこあるので神経質な人は気になるかもしれない。黎明期に緑軸に耳を破壊されていた人なら多分気にならない。
スプリング荷重はInitial Force: 36.0±5.0gfという、若干軽い寄りのスプリングだ。
実際に使ってみると少し重く感じる。……というより、以前から使用している28gfスプリングが軽すぎる。
とはいえ、正直な所この重さが磁気キースイッチの限度に近い気がしている。というのも、反発がある程度あるスプリングでないと操作しづらくなるように感じるからだ。
色々試してきた結果、35~45gf辺りの重さがおそらくスイートスポットな気がする。少なくとも、30gfを切ると一気にかったるい押し心地になるので、ラピッドトリガーを重視するならあまり軽くしすぎないほうが良い。
ライティングの透過に関しては正直ノーコメントだが、きれいに色は出るので安心して良い。というかJadeを持っていないので比べようがない。
比較
比較と言っても所持している磁気スイッチがLekkerとKS-20uだけなので、そちらと比べる。
Lekker(v1)とは比べるまでもなくJade Gamingの方がよい。60HE+Moduleを買うなら、Lekkerは買わず他のスイッチを選ぶほうが無難だと思う。LekkerもBOX形状のものをリリースするっぽいのでそれ待ちでもいい。
コンセプトが似ているKS-20uと比べると、正直こちらの方が明らかに良い。完成度が明らかに違う。
デュアルレールスイッチは、やはり擦れる感覚というか、スイッチの押下が重く感じる事が多く、スプリングを軽くしてもその感覚が拭えなかった。(実際にキーボードを使う際は正確に垂直から力を入れるわけではないので、余計に重く感じていた部分があったと思う)
Jade Gamingは前述の通り擦れる感覚がなく、打鍵していて不快感がない。デュアルレールが好きな人には申し訳ないが、個人的には磁気スイッチはBOXステムのアプローチの方が完成度が高くなると感じさせられた。
欠点を上げるとすると上記スイッチに比べ高価なところだと思う。1キー100円を超えてくるスイッチは個人的に高価なスイッチの分類なので、正直買うときに迷った。このブログ書いても回収できないし。
入手性自体はそこまで悪くない(国内代理店が販売している)ので、金に糸目を付けず組みたい人にはまずオススメ。磁気スイッチオタクの人はもっと悩んで良いかもしれないが、最近の8000Hz対応キーボードなどを初めて組む方には真っ先にオススメしてよいスイッチだと思う。
総括
いまリリースされている全ての磁気スイッチを試しているわけではないので、どれが一番良い、という勧め方はできないが、Gateron Magnetic Jade Gamingはかなりオススメできる。
正直な所、欠点という欠点が見当たらない。
価格は高く感じるが、性能や使用感は価格相応に良いものである。スイッチを色々試すのが好きなオタク以外はとりあえずコレを買っておけば満足できると思う。
まあ、私はオタクなのでまた色々買うと思いますが、次はスイッチより基板かなぁ。
Wootingは早くUIそのままで性能アップした基板をリリースしてくれ。
……キーボードといえば、メカニカルのキーボードキットを買ったのでそのうち組んでビルドログでも書こうと思っています。
キースイッチが届くのが結構遅そうなので、おそらく3月以降かな? といった感じですが。
日本語のビルドログがほぼないので頑張って書こうかな、と思っています。(静音MODとかにも挑戦してみたいし)
改めて、ここまで読んで頂きありがとうございました! 文句や質問があれば私か@SisterMK1へよろしくお願いいたします。このブログはまきさん公認の厄介勢ブログなので、毎回無断でまきさんへのリンクを貼っています。
最後に、このブログを書くのに聴いていた曲を以下に貼ってお別れします。本当に読んで頂きありがとうございました!